何となくドラえもんのワンカット33

 のび太君、なかなか言いますね。確かに僕もアルバイトに関してはのび太君の意見に賛成です。将来的に働きたい業界と言う事でなければ、僕も給与を優先していました。まあ、ガバチョと稼げるアルバイト何て知りませんけれどもね。

$逃避ブログ-のび太16
(タヌキさいふ 小学三年生1973年10月号より)
 これは楽してお金を手にしようとしたのび太が、ドラえもんの『タヌキさいふ』という道具を使ってお金持ちになろうとするお話の1コマです。

 ちなみに、『タヌキさいふ』は下の大全集に収録されています。

 『タヌキさいふ』は柿の葉を財布に入れるとお金になる、と言う道具でした。しかし、この『タヌキさいふ』で出来たお金は30分経つと元の葉っぱに戻ってしまいます。

 この道具を使っても結局はお金持ちになれなかったのび太

「けっきょく、苦労しないで金もうけしようなんて、考えるのがまちがいなんだ。」
と悟る訳です。その後にも、もう一オチあるのですが、それはとにかく、子供の頃にお金を稼ぐには苦労する事が必要だ、と知るのは良い事なのでしょうね。

 僕は幼い頃にお金について考える事はほとんどなかったので、恐らく恵まれていたのでしょうけれども、二十歳を前にして金に汲々としなければならなかった経験をしたので、自分に子供が出来たら大学卒業くらいまでは金に苦労して欲しくはないな、と思ってしまいます。果たして、子供時代にお金で苦労するのとしないのと、どちらが良いのでしょうか。

 ところで、このお話に出てくる千円札は伊藤博文のお札ですね。今のお札は野口英世ですが、一つ前が夏目漱石ですから、二つ前のお札になります。

 僕は夏目漱石のお札からしか知らない世代なのですが、伊藤博文のお札で育った世代の方には懐かしいのかも知れませんね。そして、そう考えると改めてドラえもんの長い歴史を感じます。