脳は「不公平」を嫌うか

脳は「不公平」を嫌う:経済格差の実験 (WIRED VISION)
実際はこの記事に書いてあるよりもたくさん実験しているのでしょうけれども、コレだけ読むと納得がいかない所が多いです。もちろん、『不公平を嫌う』と言う結果は美しいけれども、そんなに単純ではないでしょ。

「豊かな」グループの被験者たちは、貧しいグループに属する面識のない被験者が20ドルを獲得したと聞かされたとき、彼らの報酬にかかわる脳の領域が、自身で同額の報酬を得たときを上回る活動量を示したのだ。言い換えれば、より持たざる者が報酬を得たことに、より大きな喜びを感じたということだ。
と言う事ですけど、貧しいグループに「50ドルを獲得した」と聞かされた時も果たして「豊かな」グループの被験者たちは喜びを感じられたのでしょうかね。もしくは、「豊かな」グループから貧しいグループへ「20ドルを渡した」とか言う事になれば話は変わってくると思います。個人的には、脳は「不公平」を嫌ってはいない様な気がしますね。「豊かな」グループにいる人たちは「不公平」が完全に埋まらない程度には「不公平」を望んでいると思います。そうでなければ、今の世の中ももっと変わっているはずですよ、きっと。あ、もちろん貧しいグループの人たちは『不公平を嫌う』で間違いないと思います。