5年後に期待する対談

 興味深い対談の連続掲載がいつの間にか始まって、そして終わっていました。リアルタイムで追いたかった対談でした。

徹底討論 竹熊健太郎×赤松健
Vol.1:電子出版時代における漫画編集者のあるべき姿 (ITmedia eBook USER)
Vol.2:雑誌でなくコミックスで利益を得る構造は、オイルショックがきっかけ (ITmedia eBook USER)
Vol.3:プロデュース能力がある漫画家の寿命が来たとき、業界がポッキリ折れる (ITmedia eBook USER)
Vol.4:これからは年収600万円や800万円の漫画家が増えるかも (ITmedia eBook USER)
Vol.5:漫画はどこへ向かうのか (ITmedia eBook USER)
 この対談を読んで、僕が『ラブひな』の(特に後期)がなぜ面白くなく感じたのかわかった様な気がしました。赤松氏は『他人が楽しむ自分のメソッドは確立していて実践するだけ』なんですよね。

 僕の読みたい漫画はそんなのではないです。確かにビジネスとしては厳しいのかも知れませんが、どちらかというと武熊氏に賛同しますかね。ONE PIECEとか読む気しませんし。

 Vol.5で、お互いが『噛み合わない』と仰っていますが、それで良い様な気がします。どちらかの方法論だけで漫画の世界が決まってしまう程には漫画の世界は狭くないと思いますからね。

 どちらの方法でもそれなりに成功して、それなりに失敗して、『課題も多いけど日本の漫画もまだまだ捨てたモンじゃないよね』と言う様な5年後の対談を期待したい所です。