CD感想雑文 no.11

B.A.D.(Bigger And Deffer) : 真心ブラザーズ

 伝説になってしまっていたこの人達が再結成する(した?)ので、それの記念という訳でもありませんが、この作品を取り上げてみようと思います。
 真心ブラザーズのシングルコレクションであるこの作品、伝説というだけあって、8年くらい前の作品になるのですねえ。
基本的に私はベスト・シングルコレクションの類のアルバムは寄せ集め感がしてしまってあまり好きでない事が多いのですけれど、この作品は別であります。
シングルコレクションというだけあって一曲一曲が真心的必殺チューンではありますが、かといって全体に流れがちゃんと出来ていて寄せ集め感は不思議としないと思います。

入りから飛ばしまくり、真心の代表作といってもいい、ジョン・レノンへの捻くれた愛が溢れるtrack1.『拝啓、ジョン・レノン
私の青春ソングの中の一曲に含まれるtrack7.『空にまいあがれ』
若い頃のPuffyのコーラスも話題になった、答えはもちろんYES!なtrack11.『ループスライダー』
美しく現在を皮肉ってみせた名曲track13.『素晴らしきこの世界』

 今聴いてみても、美しいメロディーに皮肉を交えた真心ブラザーズの音楽はやはり伝説となって当然の物ですね。
「ファンの人達へ、お待たせしました。若い人達へ、初めまして、伝説です」と言ったYO-KINGに最大級の賛辞とこれからの真心の活動に期待を込めて、この伝説的な一枚を取り上げてみました。

05/5/12に某所で書いた記事を少し手直しして再掲載。