CD感想雑文 no.21

フジファブリック : フジファブリック

 随分久しぶりに書くカテゴリなので今まで何をどうやって書いていたかをすっかり失念してしまっているのですけれども、まあ今までの形にとらわれずに書く事にします。そして再開一回目で何故『フジファブリック』なのかと言うと、ここ数年の中で新品CDを二作連続で買った久しぶりのアーティストだったからなのです。近いうちに余裕が出来てきたらシングル網羅作戦も発動させたいと思っていたりします。

 色々な所でレビューされていますし良く言われている事ですが、確かにシングル曲にパンチがあり過ぎて他の曲達が埋もれてしまいがちだとは私も思いました。私自身もtra.9の『赤黄色の金木犀』が好き過ぎて、リピートしがちではあります。(ちなみに今現在iTunesの再生回数順においてタイミングの問題ではありますが、158回というダントツの数字で約1万曲中の一位)それでも、その前の曲であるtra.8の『サボテンレコード』やtra.10の『夜汽車』も文学的で味わいの深い曲達だと思います。
 私は初めて聴いていた時に『ユニコーン』の匂いを感じてしまったのですけれども、今回これを書くのでプロフィールを見てみると『奥田民生』のオープニングアクトをつとめていたのですね。道理でと、納得でありました。
 癖がありそうなサウンドも(慣れると)意外とスッキリと聴けますし、日本語の語感を綺麗に表現している歌詞にも高感度大です。日本人が日本人に向けるROCK!と言う所でしょうか。ご賞味あれ。