感想文4 9・11ジェネレーション-米国留学中の女子高生が学んだ「戦争」 : 岡崎玲子

『9・11ジェネレーション』(岡崎玲子著)読了。岡崎玲子関連の新書3冊目。実際の出版時期とは逆に遡って読んでいる。(それを狙っていた訳ではないが)
高校の授業風景が多く書かれているが、やはり(アメリカの)名門校と言われるだけあって凄いね。俺の高校時代なんて寝て・飯食って・部活して・彼女と話ながら帰って、の繰り返しだった。もちろん、それが悪いって言ってる訳じゃないよ。俺にとっては幸せで物凄く大切な時間だった。でも一方で、この学校の様な、少なくともその半分位の事をしていたら俺は今どうなっていたのかって事には興味を抱く。
岡崎玲子関連の新書3冊を読み、彼女が本を著す上で非常に冷静に世界を見る事が出来る、そしてそれを可能にする知識と情報取捨選択能力がある事はわかった。彼女は間違いなくエリートだ。どういった将来を夢見ているのかは知らないが、大抵の事で成功出来る人だと思う。こういう人は得てして裏方に回っていってしまいがちだと思うのだが、俺は是非日本を進んでリードしていく様な存在になって欲しい。その為の条件である『日本が好きだ』という感覚が、彼女のこの本の中には詰まっていた様に俺には感じられた。