小悪魔帰還

 我が家に滞在なさっていたお嬢様が先日、お帰りになられました。

 私の椅子が占領される事もありませんし、ディスプレイの前に鎮座する事もありません。もちろん、部屋に充満していた臭いもなくなりましたし、部屋中飛んでいるのではないかと思う程の毛もありません。夜に暴れまわって私の睡眠が妨害される事もなければ、プリンタの給紙トレイに挟まって遊ぶ事もないのです。

 しかし、この寂しさは何でしょう。何だか心にぽっかりと穴が空いた様です。ついつい、「また来ないかなあ」などと思ってしまう私がいます。恐ろしき小悪魔の魅力。