感想文7 物語 ウクライナの歴史 ‐ ヨーロッパ最後の大国 : 黒川祐次

何となく、少し間を空けて書く事が多くなっているが『物語 ウクライナの歴史 -ヨーロッパ最後の大国』(黒川祐次著)読了。前回と同じく俺の好きな中公新書の『物語○○の歴史』シリーズ。取り合えず、このシリーズは全部集めると言う目標を持っていたりいなかったり。
で、肝心の中身と言えば前回の北欧よりも更に日本では馴染みがないウクライナだ。俺がウクライナと言われて思い浮かんだのは『アンドリー・シェフチェンコ(Chelsea)』と『チェルノブイリ』くらいである。確かに『クリミア戦争』の事などこの地方で起こった戦争の一部について全く知らなかった訳ではなかったが、今回の読書でほとんど無知であったと思い知らされた。
第一次・第二次大戦においてポーランドなどは損害が大きく、主な被害地域の様に俺には記憶されていたが、そこにウクライナが記憶されていないのは単に『ウクライナ』という国が長期間存在出来ていなかっただけで、その被害はより甚大だったと言う事を知った。協商・同盟・独立・反乱、全ての勢力によってその地を蹂躙されたウクライナ。そして、敵味方に分かれて戦わざるを得なかったウクライナ人。
俺にはもっともっと知らなければいけない事が山の様にある様だ。手始めに本を読み漁ると言うのは悪い手段ではないだろう。