CD感想雑文 no.24

フクロウの唄 : 馬場俊英
フクロウの唄.jpg 随分とご無沙汰してしまっているこの企画です。今回は馬場氏のインディー第一作目をレビューしてみようと思います。

 この作品は馬場俊英の通算4枚目になるアルバムで、第一期FOR LIFE以降沈黙をしていた馬場俊英が(webに『クロマティ』名義で楽曲の発表などしていましたが)、3年ぶりに自主レーベル『Up On The Roof Records』から発表した復活第一弾の作品です。発売は2001年9月(馬場俊英、当時32〜33歳)。手作り感溢れる作品で、当初webでの通販形式の発売だった事もあって非常に馬場俊英とリスナーの距離が近く感じられ、同時に彼の音楽に対する想いが溢れている様に感じたのを覚えています。

 音楽的には第一期FOR LIFE時代とは一線を画す雰囲気で、現馬場俊英の原型となっている温かみのある音楽が中心となっております。現在の馬場俊英を創り出した運命の一曲と言って良い『ボーイズ・オン・ザ・ラン』も収録されています。

 私的なおすすめを挙げておきますと、
tra5.本日のコーヒー
tra6.フクロウの唄
tra10.I write a book
 ですかね。

 『本日のコーヒー』は短い中にも馬場俊英らしさ、がギュッと詰まっている一曲です。口ずさんでしまう事間違いなしです。
 『フクロウの唄』は絵本みたいな世界観が何とも言えない名曲。ただ、好き嫌いの分かれる唄かもしれませんね。
 『I write a book』は隠れた名曲的なポジションにある歌ではないですかね。

 休日にゆっくりと、それこそコーヒーでも飲みながら聴きたい様な音楽たちです。
今でもシッカリと手に入るCDですので、現在の馬場さんの原型を味わいたい方は是非聴いてみる事をお勧めしますよ。