何となくドラえもんのワンカット11

 のび太のなかなか酷い告白です。いくら切羽詰まっていたとしても、これは余り吐ける台詞ではありませんよ。

$逃避ブログ-のび太とドラえもん2
(大きくなってジャイアンをやっつけろ 小学四年生1973年2月号より)
 これはタイムマシンを使い未来ののび太を連れてきて、ジャイアンとケンカをさせようとするお話の1コマです。

 ちなみに、『大きくなってジャイアンをやっつけろ』は下の大全集に収録されています。

 僕が幼い頃はいじめる側か、いじめられる側かと言ったら間違いなくいじめる側だったので(特に誰かをいじめた意識はないです)、のび太の様な状況に陥った事はありません。

 僕の通っていた小・中学校は田舎のヌルい学校でしたし、高校はどちらかと言うと進学校でしたので、いわゆるイジメは当時表面化していなかった様に思います。(なかったとは思いませんけど)

 このお話はタイムマシンで未来ののび太を呼びますが、その未来ののび太が更に未来ののび太を呼んで終わります。のび太はいつまで経ってもジャイアンにイジメられると・・・いじめられっ子はいじめられっ子のままでした。

 それにしても、ドラえもんは他のタイムトラベル漫画に比べて、過去や未来への干渉に関しての規制が比較的緩いですよね。タイムパトロールと言う存在がいますけど、それ程うるさい事を言いませんし。

 最近の漫画やアニメ、映画などのタイムトラベル物はタイムパラドックスだったりバタフライ効果だったりと、(それが魅力でもあるのですが)結構面倒な問題が多いです。

 それを考えると、ドラえもんは自由度が高いので見ていて疲れないですね。そもそも、ドラえもんのび太ジャイ子と結婚する未来をしずかちゃんと結婚させる未来にする為に来ていると言う側面もありますから、当然と言えば当然の設定なのですが。

 本格的なSF作品も嫌いではありませんけれども、娯楽として楽しむ時には個人的にはこの位のユルさがちょうど良いです。