何となくドラえもんのワンカット15

 毎度ののび太君です。確かに世知辛い世の中ですよねえ。真っ暗闇だと、言ってしまう気持ちは僕にはわかるよ、のび太君。

$逃避ブログ-のび太7
(いんちき薬 小学二年生1971年9月号より)
 これは夏休み明けにまだ宿題が残っていたのび太が学校を休む為に、ドラえもんの病気になった様に見える『いんちき薬』と言う道具を使うお話の1コマです。

 ちなみに、『いんちき薬』は下の大全集に収録されています。

 小、中学校の頃は宿題や勉強に困った覚えがないので、こののび太みたいな事を朝に思った事はありませんでしたが、大学以降は度々思います。レポートとかプレゼンとか。ああ、もうだめだ・・・。

 このお話は最終的にのび太が「悪いことした時には、しかられたほうがあとさっぱりする。」と言って、ドラえもん曰く男らしく出かけて行く所で終わります。

 段々と大人になってくると、悪知恵が付いてきてそれまで怠けていたとしてもセーフティバント的な、狡っ辛い方法で数々の修羅場を潜ってきている様に思います。(遠い目・・・)

 それはそれで悪い事ではないと思うのですが、やはりたまには大失敗(死なない程度の)をして痛い目を見た方が良いのかも知れませんね。・・・嘘です。痛い目なんて御免です。しかも、大人になると失敗って結構、本当の意味で死にそうですよね。

 そう考えると小さい頃にたくさん失敗して反省する事って物凄くたいせつな事なんだろうなあ、と今更ながらに思います。ただ、現代は子供の失敗も許してくれませんよね。何て言うか器の小さい社会です。

 こののび太と同じ様に「世の中真っ暗闇だ」と思っている方には僕から、Dr.テンマの名台詞

『明日はきっと良い日だ』 (浦沢直樹『MONSTER』3巻)
をおくりたいと思います。本当に世知辛い世の中ですが、頑張りましょう。