何となくドラえもんのワンカット１７

　自称「悪いことが出来ない人間」なのび太ですが、この時の「あんなこともこんなことも・・・」と言うのはどんな悪い事だったのでしょうかね。僕が考える様な悪い事だとしたら、ここに書く事も出来ませんが、気になります。

（ウルトラストップウォッチ　小学四年生1973年9月号より）

　これはのび太の宿題が終わらないのを見かねたドラえもんが出した『ウルトラストップウォッチ』を使ってのび太が悪戯をするお話の1コマです。

　ちなみに、『ウルトラストップウォッチ』は下の大全集に収録されています。

　この『ウルトラストップウォッチ』はドラえもんの道具の中でも僕が欲しい物の上位に位置しますね。かなり夢が膨らみます。きっとタイムパトロールにどこかへ連れて行かれてしまうでしょうけれども。

　しかし、中学生の頃はそんな事ばかり考えていた様な気がしますね。学校では模範的な優等生の僕でしたが、頭の中は口に出せない様な悪事でいっぱいでした。きっとみんなそうなのだと、僕は信じています。

　さて、このお話は『ウルトラストップウォッチ』を取り上げられたのび太がドラえもんに「使い過ぎると人より早く年をとる」と脅かされて終わりますが、確かに寿命は早まりそうですね。

　時間を止める、と言う事に対するその他の問題を全部吹き飛ばして考えてみても、動いている自分だけは確実に心臓も動いているので、周囲の時間経過よりも早く劣化しますからね。

　でも未来の世界ではそんな事もきっと何でもない問題になるでしょうから、みんな努力をしない人間になっていそうですねえ。やはり、人は時間に追い詰められるからこそ、努力をすると思うのです。

　試験がなければ勉強するのは難しいですし、納期がなければなかなか能率は上がらないですし、婚期がなければ婚活もしないでしょうし、寿命がなければ日々何もせずに生きるでしょう。

　ただ今だけは、今だけで良いですから『ウルトラストップウォッチ』欲しいです。切実に・・・。