何となくドラえもんのワンカット22

 怒られてシュンとすると言う漫画らしいシーンですが、ドラえもんにしては珍しいと思います。のび太はいつも怒られていますが、こう言った表現をされる事はほとんどない様に思いますね。

$逃避ブログ-のび太とドラえもん3
(虫の声を聞こう 小学五年生1974年9月号より)
 これは近所のおじいさんが育てて空き地に放したスズムシをすぐにみんなが採ってしまうので、ドラえもんの道具『アットグングン』でスズムシを大きく育てると言うお話の1コマです。

 ちなみに、『虫の声を聞こう』は下の大全集に収録されています。

 これまた色々と考えさせられてしまうお話ですね。ここ最近は不況の影響などからか、『もたない』と言うブームがある様に思いますが、それでもまだ多くの人が『もつ』事に憧れているのは事実だと思います。

 ちなみにこのお話の最後の1コマはなかなか衝撃的です。スズムシと言うよりは巨大なカマドウマみたいな感じですかね。僕は『涼宮ハルヒの憂鬱』の巨大なカマドウマを連想してしまいました。

 普通のスズムシの大きさでも結構な音ですから、これだけ大きいとその音の大きさは凄そうですね。「いい音色・・・」何て言うレベルのお話ではないのは確かだと思います。

 さて『もたない』ブームに同調出来ない僕の部屋は本とCDで埋まっている訳ですが、今後の5年でこの生活がどう変わるのか、非常に興味があります。

 本や音楽が配信メインになり、必要な時だけクラウドから引っ張ってくる形になった時に、僕の興味が本や音楽からなくなってしまっていないか、と言う不安の様なものもあります。

 それはやはり、今の僕の本や音楽への楽しみ方が純粋にコンテンツそのもの、と言う事と同時に『もつ』事も含まれているからだと思うのです。

 もちろん、将来もきっと『もつこと』は可能でしょう。しかし、それは金持ちの道楽になってしまうと思うのです。僕が金持ちになっている事など万に一つもありませんからね。

 それとも僕も時代に合わせて『もたない』事に慣れていけるのでしょうか。今はまだ考えられません。

 ところで、僕の街ではスズムシの声は聞こえなくなってしまいました。近所に空き地がほとんどなくなってしまいましたからね。せっかくの秋なのに残念な話です。