CD感想雑文 no.22

もうすぐゴング : 馬場俊英
gong.jpg ここ最近、馬場熱が主に私の中で高まっていますので、良い機会ですし主な作品をレビューさせて頂こうと企んでおります。まあ、いつもの事ながら既に見切り発車してしまいましたがね。この先、続くかどうかはわかりかねます。

 最初に書いておかなければいけない事は、現在(2006年3月)このCDは廃盤となっていて、入手するには中古CD店やネットオークションに頼らざるを得ないという事であります。4〜5年前には中古CD店で残念な事に激安価格で売られていたので確保しておけば良かったな、と後悔していたりいなかったりです。見つけた人は確保しておく事をお勧め致しますよ。まだ、『値』は上がってはいないでしょうからね。(これから先はわからないですよ)

 さて、CDの中身についてでありますが、手にしている方はご存知の通り、馬場氏本人がセルフレビューとセルフライナーノーツ(の様なもの)も書いているので、音楽以前の段階で既に非常に馬場度の高い仕上がりとなっています。
 音楽的にはバックミュージシャンに非常に実力がある人達が参加しており、安定感があります。2作目以降の作品よりもさらにホッコリ感が強いこの作品ですが、最近のFMやTVではなかなかお目にかかれない曲調ですな。ただ、それなのにそれ程古臭く感じないのは、不思議なところであります。

 全編を通して曲調に統一感のあるアルバム構成になっています。全曲とも恋愛テーマの歌ではあるのですけれども、BGMにも出来る様な軽さを持ち合わせいたりと、『ホッコリさんのホッコリさんによるホッコリさんの為の音楽』と言っても過言ではないでしょう。(マッタリ、では粘度が高過ぎるのです)わかり易く言いますと、ポップ中のポップな音楽だという事であります。

 個人的なお気に入りは
tra3.「優しい雨のように」を覚えていますか?
tra8.100倍の微笑み
tra10.星を待ってる
tra11.心のサンシャイン
 でしょうかね。

 2作目も3作目も、もちろんそれ以降も馬場氏の作品は大好きなのですけれども、この1枚目があるからこそ、私はこれから何歳になっても馬場氏の音楽を聴き続けるだろうと、ある種の確信を持って言える、そんな作品なのであります。