感想文5 もうひとつのイギリス史―野と町の物語 : 小池滋

一週間程前になってしまったが『もうひとつのイギリス史』(小池滋著)読了。イギリス史のタイトルそのままの内容を期待して買った俺としては肩透かしを食らった一冊。確かに一応年代順に進んではいくが、歴史と言うよりは都市文化論としての本だと思う。しかし、内容としてはなかなかに興味深い。特に『シェイクスピア』、『ロビンソン・クルーソー』などの文学作品を通しての町(野・街・都市)と人との関係の変移の件は、俺にもう一度それらの作品を読む必要性を感じさせてくれるものだった。また、高校でチャーチスト運動について学んだ時に『ウィリアム・コベット』なる名前は出てきた様な気がしたが、今回この本を読んでかなり興味を持った。一応、著作が出版されているみたいなので読んでみる方向で。