何となくドラえもんのワンカット9

 相変わらずなのび太の不幸な出来事です。人間なかなか「ピギャア」と発声出来るものではありません。余程の痛さでしょう。

$逃避ブログ-のび太4
(悪運ダイヤ 小学四年生1972年9月号より)
 これはのび太の運の悪さを可哀想に思ったドラえもんが『悪運ダイヤ』と言う、誰かに悪い出来事をうつすことが出来る道具を使うお話の1コマです。

 ちなみに、『悪運ダイヤ』は下の大全集に収録されています。

 この「ピギャア」は画鋲を踏んでしまった事へのリアクションなのですが、これは大袈裟ですね。この前に、のび太は表で電柱の上から工具を頭の上に落とされるのですが、そちらの方が余程痛そうです。

 ところで、今はもう生活をしていて身の回りに画鋲がある事がないですが、幼稚園や小学校の頃は身近な物でした。特に幼稚園の廊下には画鋲が良く落ちていた記憶があります。

 そして、僕はそれを数回踏んだ記憶があります。まさにのび太と同じ事をしました。ただ、余り痛かった記憶がないのですよねえ。確か、素足で踏んだと思うのですが・・・。

 もちろん、かなり昔の記憶なので改竄されている可能性も否定出来ませんが、僕の記憶が正しければ、幼稚園生の僕でもそれ程痛くは感じませんでした。

 それにしても、良く良く考えれば園児のいる廊下に画鋲を落としておくなんて、管理のなっていない幼稚園ですね。昔は細かい事を言われる事はなかったのでしょうが、今だったら問題になりそうです。

 さてこのお話ですが、のび太が自分の悪運を誰かに押し付ける事への良心の呵責を感じて誰かが持っているダイヤを探し回った結果、のび太を殴ってきたジャイアンが持っていた、と言うオチです。

 いやあ、僕も欲しいですね。むしろ、僕が『悪運ダイヤ』を持っているのではないだろうか、と思ってしまいます。ただ、肉体的苦痛だけではなくて精神的苦痛までも誰かに押し付けてしまうのだったら、やはり僕でも良心の呵責がある様な気がしますね。僕のちっぽけな良心だったとしてもです。